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がんの現状

がんは昭和56年から日本人の死因の第一位となっており、生涯でかかる可能性は男性で2人に1人、女性で3人に1人ともいわれています。今や決して特別な病気ではありません。

がんは、何らかの要因で正常な細胞の遺伝子に傷がつき、その正常さを失った細胞が増殖することで発症します。人間の体は約60兆個の細胞から成っており、一定のルールに則って分裂したり自然に死んだりしていますが、がん細胞はそのルールから外れてしまい、無秩序に分裂を繰り返し増殖します。細胞ががん化する要因には、たばこの煙に含まれる化学物質や紫外線などがいわれており、また一部のがんではウイルスが強く関わっていることもわかってきました。しかしがん発症のメカニズムはまだ解明されていないことも多いのが現状です。

一般に、検診で発見できる一番小さながんは1cm程度といわれます。1cmといえどもその中のがん細胞は10億個にもなります。たった一つの異常細胞が10億個まで増えるには10~15年程かかります。このことから、高齢になるほどがん罹患率が高くなるといえます。

年齢階級別がん罹患率(全部位※1 2005年)

※1 乳房と子宮頸部の上皮内がんを含む。

資料:
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター
Source:
Center for Cancer Control and Information Services, National CancerCenter,Japan

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